「…誰だ」

「私はラミ!ジャックの付き人」

「お前が俺をっ…?!」


春稀はかなり驚いた。無理はない。ラミは外見、10歳にも満たない程だったからだ。


「彼女は他のよりも少しばかり優れていてね。そういったことが出来るんだ。僕の自慢だね」

「そいつの事は、どうでもいい」

「聞いたのはキミだろう?」

「何故、俺を狙う」

「さあね、分からないや。ただ、キミには人を惹き付けるような力があるんだと思うよ」

「いつ解放する」

「いつ?なんて難しい問題なんだ。そうだね、僕が飽きた時…、もしくはキミが死んだ時かな」

ジャックは不気味に笑った。