―「何してる」

「何って、見ての通りじゃないか」

「それは分かってる。何故、ここに居るんだと聞いている」


あの後、レオはジャックを残し、戸を閉め、風呂に入っていた。
レオが風呂から出ると、ジャックはなぜか、家の中に居た。


「レオと違って優しいね、春稀君は」

「…てめェ!」


レオは相変わらずパソコンばっかり触っている春稀に言った。


「No.8…、こいつには気をつけろっつったろ!」

「うっせぇなあ…」

「ああ!?」

「五月蝿いと言ったんだ。少しは黙れ」


春稀はレオに背を向けたまま話す。


「何だと…!?もう一回言ってみろよ!」

「ああ、何度でも言ってやるよ!五月蝿い、五月蝿い、うるさ…」

「はいはい。喧嘩しない」


春稀とレオの間にジャックが割って入った。