「まさか…!」

「そのまさかだよ」

「嘘だろ…」

「残念ながら」

「マジかよ…」

「で?」

「は?」

「いや、は?じゃなくて」

「なんだよ」

「お前の望みは何だ」


男は妖しく笑いながら言った。


「俺の、望み…」


少年は、下を向きながら呟いた。

そして、決心したかのように、顔を上げ、男の目を見ながら言った。


「俺の望みは…、―――…」


「…フッ。面白い。いいだろう。契約成立だ」