何だろう?と思いながら中本先輩のほうを見ていると、
「あおちゃんとしゅんしゅんが来てくれたよ」
ん、なんて?
枝野先輩と坂井先輩が!
まさか…残りの2人って…。
そう、私の読みは当たっていた。
「なんとなくわかっていたと思うけど、この2人が松下の秘密、知ってまぁす」
まあ、このながれでいったらそうだよね。
「それよりこのみちゃん、その人誰?」
中本先輩が不思議そうにそうたくんを指さしながら言う。
私が答えようとすると『おい、中本こいつは俺の後輩だ』
ん?なんか言葉足りないよ。
慌てて訂正しようとすると、また別の人に言われた。
「先輩―、これは半分ウソで、パンダの姿が見えるんですよ!」
「そっか」
ちょっと説明が足りない気がしたけど、伝わったみたいでよかった。
そう思っていると、
『おいちょっと待てっひなー、半分ウソってどーゆーことだ!』
「そうですよね、先輩」
「ひなの言うことは絶対あっているよ」
そーだ、そーだ!なんてね。
そうたくんの新たな一面が見れてうれしいなぁ~、
いやいやそんな変な意味じゃないからね(焦)。
一人で勝手に慌てていると、
え?そうたくんが私の方を見てきた…。
体が熱帯びていく。
いや、気のせい。
なんせ別世界で生きる人だからね。
それでも私はなぜだか納得できなかったのだ。