次の日、下に行くと強そうな勇者さんたちが待ってましたと言わんばかりに私をチームに誘ってきた。
でもそこで俺のチームに入るんだ!いや俺のチームだなみたいな喧嘩が起こったから私はどのチームにも今のところ入る気はありませんと言って帰って貰った。
私は比較的慣れるのがはやいので既にこの地が慣れて次のクエストを探してた。
昨日魔法を使った時すごく楽しかったから早く次のクエストに行きたくて探していたら森の中にAランクの魔物大量発生中というものを見て申し込んだその日に森へ向かった。
森にはかなりの距離を歩いて向かったため少し休憩をしていると森の中から
「ぎゃぁぁぁ」
という悲鳴が聞こえた。もしかしたら誰かが魔物に襲われたのかもしれない。私は急いでそこに向かった。今回の魔物は土属性や風属性の魔物が多いらしいのでそれに効く水属性の魔法。
出来るだけみんなが使えて驚かないもの。
「ウォータートルネード」
その声とともに、魔法が出て魔物は一瞬にして倒れた。
あれ?もっと弱い魔法のはずだったんだけど。
「勇者様!助けてくださりありがとうございました。私たちはAランク勇者です。あなたは?」
「わ…たしは」
実はランクは経験値を積まないと上がらないもので、私のランクはまだ1番下のEランク。
そんな者に助けられたと知ったらこの人達はどういう反応をするのだろう。すごいと言って終わるのか、屈辱を感じてしまうのか。
えぇいどうにどもなれ!
「わたしはEランクです」
「・・・E?」
「Eであの威力の魔法を出せるの⁉︎すごいね!俺たちも頑張らないとなぁ」
その人達とは、クエストを一緒に行いギルドに帰った。
するとかなりの有名人だったのかギルドに帰った途端その人達に人が集まってきた。
どうやら貴族の家庭の人だったらしい。
そんな地位に立っていても気取らずに私の事を褒めてくれてしっかりお礼もしてくれた。
わたしはチームに入るならこの人たちのチームだなと思った。
その後、わたしがお願いしたところ快くOKしてくれてチームに加入した。
可愛いお顔のローレライ君は水属性の魔法が得意。
綺麗な顔立ちのミカエルさん彼女は大きな翼が生えていて彼女も珍しい事に全属性を使えるんだとか。ただ魔法のレベルが低く一発で倒せることは稀だそう。
チームを組んでからは、ローレライ君は水,ミカエルさんは炎と風,わたしは大地とヒーリングたまに無属性の魔法という感じの振り分けになった。
振り分けを決めてからその日は各家に帰り次の日のクエストに備えた。