朝5時ドアのノック音で目が覚める。
「はぁい」
ドアを開けるとラムルさんが立っていた
「おはようございますっ!ハクアさん!冒険者の服を用意致しましたので良ければどうぞこれを着て6時に下に来てください」
冒険者の服なんてあるのか。そんなに汚れるのか?何にしても早く準備しなきゃ。
顔を洗い。朝ごはんを食べ。歯磨きをして。最後に貰った服を着て下に行った。
下には既に何人かの勇者らしき人がいてラムルさんの事を待っていた。
「みなさん!お待たせしてしまい申し訳ございません。それでは皆さんが初となる魔物退治に向かいたいと思います。今日は3人チームを作って行動をしてもらいます」
そう言われ出来たチームで自己紹介をした。
猫のケモ耳があるラグーン君
大きな翼があるロイ君
そして私
早速街に行ってロイ君に上から魔物を探して貰った。
自分で言うのも何だけど今の私は運動能力もかなり高くまさに異世界なみ。足も速いしジャンプで屋根まで登れるただ屋根まで登れはするが見渡しの悪いところで魔物を探せないという事でロイ君に任せた。
その間私とラグーン君は周りの人達を一応安全そうな場所に避難させてた。
「いた!」
ロイ君が上からそう言って案内してくれた方に向かうと思った以上にでかい魔物がいた。タコみたいだけど足は5本しかないそのうちの2本は蛇の頭みたいなのがついてる。
私たちの数倍いや数十倍は大きい。
こんな魔物倒せるのかな?
そんなこと考えてたらラグーン君とロイ君はもう攻撃をしていた。
私は昨日ラムルさんに教わったやり方で魔法を出してみた。
まず手を前に出して出したい魔法をイメージしながら魔法を叫ぶ。
「ふぅ…アビス!」
その瞬間私の手からものすごい量の魔法が出た。そして魔物が一瞬にして倒れた。
2人は
「えぇぇぇぇぇぇ!」
と叫んで目を丸くしてる。2人に理由を聞いたらこの魔法は全属性の集大成?みたいな感じでSランク(1番上)でも出せる人が片手で数えられる程度らしい。
そう言う魔法は何個かあってその中でも難しい方だったらしく何でと質問攻めにあった。
私はその事を知らなかったためとりあえず強そうな魔法をと思って使ったらこんな事に…
その日は魔物がもういない事を確認してギルドにすぐ帰って報告書を書いた。
どうやらここは最終的に魔物を倒した人が書くシステムらしい。
報告書に書く内容は使った魔法,一緒に戦った者,その他って感じで書く欄が用意されていた。
私がそれを書いて出した後ギルドが大騒ぎになったのは言うまでもない。
あのクエストの後ラグーン君とロイ君にチームに誘われたけど、もう少しいろんな事をしてみくて悪いけど断らせて貰った。