見かけによらず可愛らしいインテリア に囲まれた真紀子の部屋に、よう やく腰を落ち着ける。 『ごゆっくり、ね♪』 と耳打ちしてくれた母親の意図は 何だったのかは考えないようにし て… さぁ、いよいよ身代金の確認だ。 紙袋をソ〜ッと傾け、ベッドの上に 中身を滑らせる。 「……な…なんじゃこりゃ!?」 そこには現金もあったにはあった が……… 「敵も考えたわね。」 腕組みしながら冷静に言葉を発す る真紀子とは対照的に、茂男は酸 欠になった鯉のように口をパクパク させるだけ。