「俺歓迎会死ぬほどやったからな、ようこそはもうええねんて、任務を全うする方が大事や」
翔平の言葉に晴人が「任務て」とボソッとこぼす。
「ここで」と翔平が箸をわざわざ皿の上に置いて、手の平でこの場を指すように言う。
「ここで決着付けなあかんねん、俺」
「決着ってなに」
「決着は決着」
そう言うと翔平は交互に晴人を見て、私を見て、また晴人を見た。
翔平は半ば笑いながら、そして首を傾げ、どう言えばいいのかを少し悩んでる様子で次の言葉を口にする。
「あなたたち、付き合いませんか」
突然の面倒くさい台詞に、狭い空間がシンと静まり返る。
ガラガラッとうるさい音を立て、店員が3人分の酒を運んできた。適当にテーブルの中央にすべて置いてもらい、店員を空間の外に追いやった。
「はあ?」
晴人がまたも眠そうに言う。
これは仕方ない。怠くなる話題だ。
「あなたたち、是非とも、何卒、付き合いませんか」
翔平がニッとかわいい笑みを浮かべる。が、晴人は鼻で笑うように口を開く。
「付き合うんやったら、翔平に言われんでも勝手に付き合うてるし、逆を返せば現時点で何もないのは秘めたる強い意志あっての『何もない』や。翔平に言われても付き合うつもりはない」
空気をバッサリ斬るというのはこういうことだ。一刀両断。そんな鋭さがこもった口調だった。
さらに口調を強め、晴人は言った。
「付き合うとか好きとか、そんな括りで俺たちを括らんでくれ」
翔平の言葉に晴人が「任務て」とボソッとこぼす。
「ここで」と翔平が箸をわざわざ皿の上に置いて、手の平でこの場を指すように言う。
「ここで決着付けなあかんねん、俺」
「決着ってなに」
「決着は決着」
そう言うと翔平は交互に晴人を見て、私を見て、また晴人を見た。
翔平は半ば笑いながら、そして首を傾げ、どう言えばいいのかを少し悩んでる様子で次の言葉を口にする。
「あなたたち、付き合いませんか」
突然の面倒くさい台詞に、狭い空間がシンと静まり返る。
ガラガラッとうるさい音を立て、店員が3人分の酒を運んできた。適当にテーブルの中央にすべて置いてもらい、店員を空間の外に追いやった。
「はあ?」
晴人がまたも眠そうに言う。
これは仕方ない。怠くなる話題だ。
「あなたたち、是非とも、何卒、付き合いませんか」
翔平がニッとかわいい笑みを浮かべる。が、晴人は鼻で笑うように口を開く。
「付き合うんやったら、翔平に言われんでも勝手に付き合うてるし、逆を返せば現時点で何もないのは秘めたる強い意志あっての『何もない』や。翔平に言われても付き合うつもりはない」
空気をバッサリ斬るというのはこういうことだ。一刀両断。そんな鋭さがこもった口調だった。
さらに口調を強め、晴人は言った。
「付き合うとか好きとか、そんな括りで俺たちを括らんでくれ」



