春が告白したであろう日の次の日。

いつも通りを装って学校へ行くと、学校は騒がしかった。

皆んな、口々に何かを言っている。

「一年の子またあの先輩に遊ばれてたらしいよ。」

「昨日の放課後告白したんだって。遊ばれてるの気づかないとかマジでウケる!」

「可哀想。」

「夏帆、棒読みすぎー。」

「アハハハハ」

よくよく聞くと春のことだと直ぐに分かった。

マジか。

広まってる。

学校中に。


聞き耳を立てていると、どうやら遊び人が流したらしい。

その事実に気づくと、俺の体は三年の教室に向かっていた。