屋上へ行くと、翔吾が居た。

でも、いつもの翔吾じゃなかった。

顔には殴られた後、腕や眉毛ら辺に貼られてある絆創膏。

傷だらけだった。

「翔吾。その傷どうし」

単純な疑問。

それを最後まで言わせてくれなかった。

「気にしなくて良いから。何も。春は。」

それから、気まずい空気が流れる。

「春。俺は、お前のことをただの幼なじみだと思ったこと……いや、何でもない。取り敢えず、前まで通り仲良くしようぜ。俺は、いつでもお前の味方だから。」

それだけを言って傷だらけの翔吾は屋上を後にした。

「勇気づけてくれた……?」

やっぱり翔吾は最高の幼なじみでした。