「ハハハハハハ」

緊張で俯いていた顔を上げて先輩の顔を見ると、先輩は何故か笑っていた。

「えっ?お前バカ?誰がお前を好きになるんだよ。普通に考えて、お前は俺の横を歩ける女じゃないって事ぐらい直ぐに分かるだろ?」

えっ?

「どう言う事……?」

「本当バカだな。遊びだったんだよ。お前は。俺と釣り合うとでも思ってたのかよ。」

そんな……

こんなクズだったなんて……

泣きたくないけど、涙が勝手に出てくる。

「まぁ、こんなに面白い女初めてだったから数ヶ月間飽きずに楽しめたよ。じゃあなー。」

翔吾の言う通りにすれば良かった。

馬鹿にされた。

されたんじゃない。




ずっとされてたんだ。

ずっと。

初めから。