怜悧な外交官が溺甘パパになって、一生分の愛で包み込まれました


「ん……」

それを合図に、沙綾の頭や頬に添えられていた拓海の手が遠慮をなくし、裾を乱して素肌に触れてきた。

「脱がすぞ」

宣言と同時に部屋着を取り去られ、あっと思うまもなく胸の膨らみにキスが降ってくる。

拓海に聞こえてしまうのではと心配になるほど心臓がうるさく鼓動を刻んでいたが、ナイトブラのカップをずらされ、期待しているように熟した先端を口に含まれれば、それも気にならないほどの快感が身体を駆け抜けた。

「あぁ……っ!」

刺激に目を閉じるが、拓海はそれを許さず、顎に指を添えて名前を呼ぶ。

「沙綾。俺を見ろ」
「あ、ん……」
「目を閉じるな。誰に抱かれているのか、ちゃんと見ていろ」

まだ先程のパーティーで男性に身体を触られたのを気にしているのだろうか。

そのまま瞳を逸らさず、視線を絡めたまま唇同士が触れ合い、舌を絡ませ合う。

あまりの淫らな光景にクラクラするが、逃げようとすると、お仕置きとばかりに胸を揉みしだかれ、凶悪な快楽を与えられる。