「そうでしたのね。……わたくしったらラウル様のこととなるとどうしても熱くなってしまって……ごめんなさいね、レティシアさん」 「全然! 好きなんだもの、仕方ないよ」 私が笑顔で手を振ると、イザベラもにこりと笑ってくれた。 彼女が私に笑顔を向けてくれたのは、これが初めてかもしれない。 「ありがとう。レティシアさん、ユリウス先生とのこと応援していますわね!」 「え!? あ、でも、誰にも言わないでね」 「勿論ですわ! わたくし口は堅い方ですの!」 と、ガシっと両手を掴まれてびっくりする。