「ありがとう。アンナ」
「でも素敵ね。まさに運命の再会じゃない! ねぇ、ユリウス先生の前世ってどんな感じだったの?」
興味津々というふうに聞かれて、嬉しくなる。
「クラウスって騎士だったんだけど、とっても優しくていつも私を傍で守ってくれて、凄くかっこ良くてね……」
私は初めて、アンナにクラウスの話をした。
ベッドに横になっても、彼の話は尽きなくて。
「はぁ~~そんなの私だって絶対好きになっちゃう!」
「でしょう?」
アンナはうっとりした顔で私の話を聞いてくれていたけれど、そこで急に我に返ったように真顔になった。
「本当にその生まれ変わりがユリウス先生なの?」
「う、うん」