そして彼は眼鏡の位置を直し続けた。 「すみませんが僕は演劇はさっぱりで。お相手なら誰か他の方を当たってください」 彼は……クラウスは私のことを憶えていなかった。 私はショックと恥ずかしさのあまり、それから3日間寝込んだ。 でも、私は諦めなかった。 前世での私、セラスティアは彼に想いを伝えられなかったことを悔いたまま命を落とした。 それこそ今世でも夢の中の私はいつも後悔している。 だからこうして生まれ変わって再会できた今、この想いを隠さずに伝えようと決めたのだ。