うちのご主人様は、傲慢で高飛車で王様気質な性格だ。

いや、王様というより…顔はとても可愛らしいのだから女王様と言った方がぴったりくる。

クビから復帰し、3ヶ月。
まだ、素直に心の内を話してくれはしないが、やっとベッドの中では素直になってくれるようになった。

それでも、俺が促してだが…


「ほら、女王様、喘いでばかりいないで、言うことがありますよね?ちゃんと言わないとやめて上げませんよ。」

「あっ、やっあ、もう…ん…/////」

「ごめんなさいは?」

「…っく……ごめんなさーい/////」


ああ、なんて可愛らしいだ。

ベッドの中以外でも早く素直になってくれたらな…

俺には時間がないのだから。

三雪様が大学を卒業するまでの4年の間に、三雪様から本当の気持ちを聞き出せなければ、俺はまたクビにされるだろう。

次クビにされたらもう戻ってはこれまい。

こんなに尽くせる方に、愛せる方に、出会うことはもうないだろう。

だから、決めたんだ。

一生、三雪様のお側にいるために、三雪様をお守りするために、俺はどんな汚い手でも使おう。

それが、三雪様を"鳴かせる"ことであっても。