「これは躾です。」

「躾?」

「時に、主人の行いを正すのが従者の務めです。どこに出しても恥ずかしくないよう立派な主人に躾て差し上げます。
先ずは、うるさい口から躾させていただきます。」

お、俺は何をされるんだ…

「私も以前は生温かったと反省致しました。今度は手加減しません。」

そのままベッドに押し倒され、ベルトに手が掛かる。

「ちょっ…お前、何やって…」

「躾です。口をつぐんで下さい。うるさくしたらお仕置きですからね。」

「や、やめ…そんなとこ…あっん!触るなぁ…あっ、んんー/////」


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「こんなのは、まだ序の口ですよ。」

ベッドにうつ伏せになり荒い呼吸をする俺の髪を、上体を起こした四郎が優しく撫でる。


「お前、絶対クビにしてやる…」

「まだ言いますか。」

「何度だって言ってやる!」

「私は自分から辞めたりなんてしませんよ。
それに…
今度は三雪様を素直にしてみせます。そして、もう私から離れられないようにしてさし上げます。」

「何言って…」

「三雪様は思ったことが全て顔に出てしまっているんですよ。」

「?」

「三雪様は私が好きだから、主人としてどうしたらいいか分からず、業と私を遠ざけようとされた。」

「そ、そんなこと…ない…/////」

「幼少期よりお仕えしているんですから、分かります。」

「別に…俺は、お前の事好きじゃない…/////」

「目を潤ませて、顔を赤らめて言ったところで、説得力なんてないですよ。」

「本当に、お、お前なんて、お前なんて、好きじゃない!/////」

「はあ~、これは随分躾がいがありますね。
手始めに、ベッドの中では素直になれるようにさせていただきます。」

「ちょ、ちょ待て!やめろー!」