Forbidden Love~どうか私に鏡を下さい。





「ジョシュア王子のことじゃが…」



夕食の場で、おばあさんが突然、話を切り出した。



「お母さん、何か良い案でも思いついたのかい?」

おばあさんはゆっくりと頷いた。



「教えておくれ。どんな方法なんだい?」

「王様のご病気に効く滋養薬を作ったというんじゃ。」

「そんなことで入れてもらえるだろうか?」

「おまえ、わしの娘のくせに、わしがどれほど優秀な薬師だったかということを忘れたのか。」

「え、そ、それはわかってるけど…」

イザベラさんはそう言いながらも、やはりそれでうまくいくとは思って無さそうだ。
私も、どちらかというとそうかな。



「サーマリーに言えば、おそらく通してもらえるじゃろう。
サーマリーは、わしの実力をよく知っておるからな。
あんな奴に頭を下げるのは嫌じゃが、やむにやまれぬ事情じゃ。仕方がない。」

「それが成功したとして、王子はどうするんだい?」

「魔法医だと言って連れて行く。
おまえは、わしの助手だと言う。」

「なるほど。それならうまくいきそうだね!」

イザベラさんの顔が明るく輝いた。



「あ、あの…私も連れて行ってもらえませんか!?」

私は無意識にそんなことを口走っていた。
なぜだろう?
もしかしたら、私を酷い目にあわせた王様の顔が見たかったのかな?
それとも、ひとり取り残されるのが嫌だったのかな?