Forbidden Love~どうか私に鏡を下さい。

「どこに行ったのかと思ったら…
こんな夜更けに、こんな所で何をしとるんじゃ?」

「え……えっと、その…あ、ほ、星を見に。ね、ジョゼットさん?」

「え?は、はい、そうなんです。
急に星が見たくなって、梓さんをお誘いしたんです。」

ふと見上げれば、空には満点の星が煌めいていた。



「星をのう…冷えて来た事だし、もう帰るぞ。」

「はい。」

今日のことは、私とジョゼットさんの秘密だ。
別に秘密にするようなことではないかもしれないけれど、なぜだかそんな風に思った。



その晩は、ベッドに入ってもなかなか眠れなかった。
いろいろ気にはなったけど、一番は生贄のこと。
わざわざ違う世界から私を呼んだということは、やはり、意味のあることなんだと思う。



私があのまま、おばあさんにみつけられずに死んでいたら、王様は元気になったんだろうか?
もしも、王様が助からなかったら、それは私のせいなのかな?



そんなことを思ったら、心が重い。
ジョゼットさんには、王様しかいないのに、その王様が亡くなってしまったら…



私が悪いのかな?
そんなことないよね?



(悪いのは王様の方だよ。
気にすることなんてない。)



何とか寝ようと、固く目を閉じたけど、少しも眠くならないまま、朝を迎えてしまった。