(な、な、なにっ!?)



光がおさまると、周りの景色は一変していた。
私は部屋の中にいて、そこには数人の男女がいた。
私はその場に呆然と立ち尽くす。



「なんと、黒髪の巫女だ!」

「これは素晴らしい!」



は?何?ここはどこ?



「あ、あの…私……」



「今度は上手くいきそうですね。」

「あぁ、きっと大丈夫だ。
巫女を部屋へ。」

「かしこまりました。」



メイドさんらしき人が二人、私の傍に来て…



「巫女様、こちらへ。」

「えっ!?」

私のこと…だよね?
なんで、巫女様なんだろう?
っていうか、ここはどこ?



(わぉ!)

部屋を出たら、なんだかすごく広い廊下に出た。
床には絨毯が敷き詰めてある。



(えっ!)

部屋の前にいた男性が着いて来る。
腰には剣を携えている。



「あ、あの…一体、どこへ?」

「巫女様のお部屋でございます。」

は?私の部屋?どういうこと?



なにもわからないまま、私は歩き続け、ある部屋の中へ通された。



広くて素敵な部屋だ。
あ、ヴェルサイユ宮殿にあった部屋に似てるな。



「すぐに準備を致しますので、そこに掛けてお待ち下さい。」

私は勧められた椅子に腰掛けた。