Forbidden Love~どうか私に鏡を下さい。





「お腹空いた……」



よく眠れたのは良かったんだけど、お腹のすくのはどうにもならない。
起きたらすぐにあたりを見に行ったけど、やはり、食べられそうなものはみつからない。
昨日みつけた泉も、影も形もない。
そんなに離れてはいないはずなのに、なぜだろう?



考えたくはないけれど、やっぱりここは魔の森だ。
食べるものはどこにもなさそう。
ここに入った者は、食べるものを探して彷徨いながら、最後は…



私の脳裏に、洞窟の中のアレが思い浮かんだ。



(私は死なないんだから!)

思いっきり、頭を振る。



そうよ、こんな所で死んでたまるもんですか!



そうは思うけど、現実に食べ物はみつからない。
このまま何日もみつからなかったら、確かにヤバい。
人って、何日食べなかったら死んでしまうんだろう?
心細さに涙が溢れる。



(大丈夫!きっと、何かある!)



***



(眠い……)

私は冷たい土の上に身を横たえた。



この森に来て、もはや何日経ったのかわからない。
松明もつかなくなって、何日かは焚き火をしたけど、それももはや出来なくなって、何日かは漆黒の夜を体験した。
もちろん食べるものもみつからない。



もう疲れたよ。
やはり、運命には逆らえないんだ。
私の人生はここで終わり。
そう思うと悲しくて悔しくて涙がこぼれた。