Forbidden Love~どうか私に鏡を下さい。

どのくらいの時が流れたんだろう。
椅子に座ったまま、いつの間にか私は眠っていて、部屋の中は真っ暗だった。



「今、火を付けるからね。」

「え!?」

明るくなると、イザベラさんがいた。



「お腹空いただろう。
さぁ、おあがり。」

サンドイッチ風のものをイザベラさんが持って来てくれた。



「事情は聞いたよ。
王子が、心配しなくて良いからって伝えてくれって。
大丈夫だよ。
必ず助かるから。」

「……はい。」

どちらかといえば楽観的な私だけれど、今回はなんだか諦めてる。
先代の王様が分かってくれたとしても、サーマリーさん達が許さないだろう。
今度こそおしまいだ。
涙が自然にぽたぽた落ちる。



「おやまぁ。」

イザベラさんが、涙を拭ってくれた。



「いざとなったら、私があんたを連れて逃げてあげるから、大丈夫だよ、心配ない。」

イザベラさんは、私の背中をさすってくれた。
イザベラさん、優しいな。



「さぁ、おあがり。
お城のパンは美味しいよ。
たくさん食べて元気出さなきゃね。」

「……はい。」

私はパンを手に取り、無理やり口に運んだ。
そうだ、いざと言う時のために、たくさん食べて、しっかり寝ないとね。



怪しまれてはいけないからと、イザベラさんはすぐに戻ってしまった。
寂しいし、心細いけど、頑張るしかない。
とりあえずは眠ろう。
私はベッドに横になった。