Forbidden Love~どうか私に鏡を下さい。

だけど、考えてみれば、元の世界には私を待ってる人はいない。
だったら、ここにいる方が…



「驚かせてしまって申し訳ありません。
すぐには返事なんて出来ませんよね。
ゆっくり考えて下さい。」

「良いのですか?」

「もちろんです。」



ほっとして、全身の力が抜けた。







「なんですぐに返事しなかったんだよ。」

私達は、イザベラさんの部屋でお茶を飲んでいた。



「だって…あまりに突然のことで…」

「王子のこと、嫌いなのか?」

「い、いえ。」



嫌いどころか好きだよ。
でも…
何ももったいぶってるわけじゃなくて、とにかく、混乱してるだけ。



「庶民が王族に求婚されるなんて、滅多にないことだ
ぞ。」

そうだよね。わかってる。
やっぱり、これは受けるべきだよね。



そう思うけど、すぐには返事が出来ない。
だって、私は今までジョシュアさんと付き合ってたわけでもないし、好きだと言われたこともない。



それに、生贄というわだかまりもある。
まだ完全にふっきれたわけじゃない。



確かに、嬉しい気持ちも本当だ。
こんな私を好きになってくれるなんて、ありがたい。
でも、私のこの顔は偽物。
本当の顔を知ったら、嫌いになるかもしれない。
まぁ、おばあさんが魔法を解くまで、元の顔にはならないだろうけど。