Forbidden Love~どうか私に鏡を下さい。





「王様がいらっしゃいました。」

「はい。」



数日後、ジョシュアさんが家に来た。
ご結婚の噂を聞いた後だけに、なんとなく気まずい。
私のそんな気持ちを知るはずはないのに、ジョシュアさんもなんだか会話が弾まない。



「もしかしたら、ローランの鏡が手に入るかもしれません。」

「えっ!本当ですか!?」

「実は…オテロにローランの大きな鏡があるらしいのです。
もしも、オテロのサーシャ姫と私が結婚すれば…それを借りるのは容易な事だと思います。」

「え……」

鏡は確かに借りたい。
でも、ジョシュアさんの顔は曇ってる。
もしかして、サーシャさんのこと、気に入って無いんじゃ…



「ジョシュアさんは、サーシャ姫のことをどう思われているのですか?」

「それは……」

ジョシュアさんは唇を噛み締め俯いた。
それを見てやっぱり気に入ってないんだと思った。



「オテロの王様は魔法使いがお嫌いらしいですね。」

「そうなんです。陛下だけではなく、皆…サーシャ姫もお嫌いなようです。」

ジョシュアさんの顔がさらに暗くなった。



「イザベラさんのことはご存知なんですか?」

「いえ、まだ話してません。話したら私のこともお嫌いになると思います。
でも、そしたら、ローランの鏡が……」

え、ジョシュアさん…まさか、鏡のためにサーシャ姫と結婚しようとしてるの!?