Forbidden Love~どうか私に鏡を下さい。

そうだよね。
普通なら、舞踏会なんて行けないものね。
戴冠式だってそうだ。
これもすべてはジョシュアさんのおかげ。
ひいては、ジョシュアさんを護ったイザベラさんのおかげでもあるかな。



「イザベラさん、最近、ジョシュアさんに会われましたか?」

「いいや、全くだよ。
さっきも言った通り、王子はすごく忙しいからね。
元々、王子は大人だから乳母なんていらないんだろうけど、無理に役職を与えてくれたんじゃないかと思うんだよ。
それはありがたいんだけど、やることなくて昼寝ばかりさ。
まぁ、全てを話したら、それでおしまいだって思ってたから、今でも王子のそばにいられるのは、確かに嬉しいことなんだけどね。」



そうだよね。わかるよ。
今でも王子の傍にいられること、イザベラさんはきっと喜んでるよね。



「退屈なのはわしも同じじゃ。
何の仕事もないんじゃからな。
そういえば、サーマリーの助手のロザリーとかいうおなご、何かおかしいんじゃ。」

「何がおかしいのさ?」

「あやつも暇なはずなのに、やたらと出かけるんじゃ。
しかも、こっそりとな。」

「男のとこへでも行ってるんじゃないかい?」

「いやぁ、あれはそういうのとは違うな。」

「暇なんだったら、ロザリーの後でも着いて行ったらどうだい?」

「確かにそれは面白そうじゃな。」

おばあさんはやけに盛り上がっていた。