Forbidden Love~どうか私に鏡を下さい。

「鏡なら、お城にあるんじゃないかい?
王子に聞いてみたらどうだい?」

「お城の鏡はヒビが入ってるんです。
私がぶつかったから。」

「ぶつかった?」

私は当時のことをイザベラさんに話した。
逃げようとして、鏡に体当たりしたことを。



「全くもったいないことをしたもんじゃな。」

「あの時は、とにかく必死で…」

「まぁ、そうだろうね。
イザベラ…もし鏡がみつかって、この子が帰ることになったら、補助を頼むよ。」

「わかったよ。しかし、鏡がみつかるだろうかねぇ…」

結局、問題は鏡なんだよね。
こんなことになるとわかっていたら、体当たりなんてしなかったのになぁ。



「暗い顔しなさんな。きっとみつかるさ。」

「はい。」

おばあさんに励まされてもなかなか元気は出ないけど…
確かに、落ち込んでても良いことなんか何も無い。



(うん、頑張るぞ!)



「ところで、今日のダンスだけどさ。
各国のプリンセスが王子の取り合いをしてたね。」

「王子はあの通りの美男子じゃからな。
そりゃあモテるじゃろう。
あの子がジョゼットの頃、顔形に魔法がかけられてることはわかっていたから、梓と同じく元が良くないんだろうと思うとった。
まさか、性別を変えるためとは気が付かなんだ。」

「それで良いんだよ。バレたら大変なことになるからね。
梓は顔を変えてたのか。」

おばあさんったら、余計なことを。