Forbidden Love~どうか私に鏡を下さい。

「もう一曲、踊らない?」

「は、はい。」

ロッシュさんとは3曲踊った。
結局、誘ってくれたのはロッシュさんだけだったけど、まぁ、誰からも誘われないよりはマシだよね。
イザベラさんは、何人かに誘われてたみたい。
私よりモテてるね。



「さて、ついに最後の曲です。」



「最後だって。ついでだから、踊ろうか?」

「そうですね。」

ロッシュさんと話していると、まわりがざわざわして…



(え!?)



私の目の前にはジョシュアさんがいた。



「最後の曲を踊っていただけますか?」

「え……は、はい。」

私は差し出された手を取っていた。



どうしよう。
踊る前から、心臓がドキドキしてる。
なんかみんなが見てるような気がするし、めちゃくちゃ緊張するんですけど。



曲が流れ出す。
聴いたことのある曲だ。
あぁ、体がふわふわする。
まるで、足が地に着いてないみたい。
ジョシュアさんが素敵過ぎるから?
それとも、王様だから?



とにかく私は浮かれていた。
風に吹かれて、どこかに飛んでいってしまいそうなくらい、浮かれていた。
体が軽く、ダンスもいつもよりうまく踊れてるような気がした。



「ありがとう。とても楽しかったです。」

「こ、こちらこそ。」

夢のような時間はあっという間に過ぎ去った。



なぜだろう?みんなが私に拍手を送ってくれている。
あ、そうか。私じゃなくて、ジョシュアさんにだね。
どうしたら良いのかわからず、私はジョシュアさんの隣に突っ立って、ただ微笑んでいた。