Forbidden Love~どうか私に鏡を下さい。

ロッシュさんの家には手鏡しかなさそうだ。
そんなに小さいものは使えない。



「誰か、ローランさんの作った大きな鏡を持ってる人に心当たりはありませんか?」

「貴族ならたいていは持ってるだろうけど、大きな鏡となると…あ、お城にあるんじゃないかな?」

「お城の鏡は、ヒビが入ったみたいです。」

「へえ、それはもったいないね。」



私がやったなんて、絶対言えない。
そんな貴重な鏡なのに、たいして叱られなくて良かったよ。



「もし、持ってる方がみつかったら、ぜひ教えて下さい。」

「買うつもりなの?
大きな鏡は相当高いと思うよ。」

「見せていただきたいだけです。」

「わかった。気にかけておくよ。」



とりあえず、良かったよ。
ロッシュさんのおかげで、鏡のことが少しわかったから。
それに、ロッシュさんと知り合ったおかげで、お金持ちとの繋がりも出来た。



(あ…)



ふと見たら、ジョシュアさんが綺麗な女性と踊ってた。
二人とも背が高くて美形だから、様になるよ。



どんな人がお妃様になるのかな。
優しい人だと良いな。
ジョシュアさんのことを包み込んでくれるような、優しい人が。
今まで苦労して来たんだから、幸せになって欲しいよね。