Forbidden Love~どうか私に鏡を下さい。

「よ、よろしくお願いします。」



ロッシュさんに手を取られ、広間の中央に進み出る。
あぁ、緊張するなぁ。
ちゃんと踊れるかな?



意外とスムーズに踊れた。
ロッシュさんがリードしてくれるからかも。
軽快な音楽に合わせて、くるくる回る。
さっきお酒を少し飲んだせいか、なんだか楽しい。



「君はどこのお嬢さんなんだい?」

「え?ええっと…」

何も言わないのも不自然だけど、じゃあ、なんて言えば…
まさか、本当のことは言えないし。



「お、王様の遠縁…」

「へぇ、そうなんだ。」

なんとか誤魔化せたみたいだけど、良かったのかな?
王様の遠縁だなんて…



「今まで会ったことなかったよね?」

「は、はい、今までは田舎に住んでたので。」

次々と嘘が出てくるよ。



「そうなんだ。じゃあ、舞踏会は初めて?」

「はい。」

「許嫁はいるの?」

「え?そ、そんなの、いません。」

「良かった。じゃあ、仲良くしてね。」

「は、はい、こちらこそ。」



踊った後もロッシュさんと喋っていた。
舞踏会っていうのは、ただダンスを楽しむだけではなく、出会いの場でもあるらしい。
新しい王様のお妃選びも兼ねていると聞いてびっくりした。
そりゃあみんな着飾って来るはずだよね。
各国のプリンセスが集まってきてるみたいだ。



そっか、王様にはお妃様が必要だもんね。
早くみつけないといけないんだろうね。
ジョシュアさんも大変だ。