Forbidden Love~どうか私に鏡を下さい。

次の日、ダンスのお稽古の後に私達は、メイドさんに違う部屋に連れて行かれた。



「ありゃ、あんた達も来たのか。」

そこにはおばあさんもいた。



「ご試着をお願い致します。」

「試着…?」



なんと、王子が舞踏会用のドレスを準備してくれてたんだ。



「戴冠式の時の採寸を元に作らせていただきました。」

おそらくこれは王子からのサプライズなんだろうね。



「うわぁ、綺麗なドレス!」

私のはピンクで、イザベラさんはワイン色、おばあさんはベージュだった。
戴冠式の時とは違い、みんな華やかな色だ。



「わしにまで誂えてくれるとは。
こんなことなら、わしもダンスを習えば良かったのう。」

おばあさんの冗談に、私達は微笑んだ。



「わぁ、素敵!」

「馬子にも衣装とはこのことじゃな。
どこぞのプリンセスに見えるぞ。」

「色が良いねぇ。」

「なんて滑らかな生地なんじゃ。」

私達は、新しいドレスを試着して浮かれていた。
俄然と舞踏会が楽しみになって来た。



多分、これはこの世界での最後のイベントだ。
私は舞踏会でお金持ちと知り合い、元の世界に帰るから。
思いっきり、楽しまなきゃ!