Forbidden Love~どうか私に鏡を下さい。

「毎日忙しそうだね。」

「はい、覚えなければならないことがたくさんあって、なかなか大変です。」

「急に国王になったんだから、そりゃ大変じゃな。」



そうだよ。
良く考えたら、もう王子はアルシオンの王様になったんだよ。
こんなに普通にしゃべってて良いのかな?



本来なら、会うことさえ出来ないような人なんだよ。



「梓さん…どうかなさいましたか?」

「え?」

「せっかく王子が来たのに、急に黙りこくってどうしたんじゃ?」

「え、お、おばあさん、もう王子じゃありません。
王様ですよ。」

「え?あぁ、確かにそうじゃったな。」

イザベラさんも急に困ったような表情に変わった。



「そんなこと、気にしないで下さい。
梓さん、以前お話したじゃありませんか。
これから先も友達でいて下さい、と。」

「こ、光栄です。」

「母さんやおばあさんも、今まで通り、接して下さい。」

「良いのかい?」

「もちろんです。
母さんやおばあさんは、僕の大切な家族ですから。」



(大切な家族……)



良いな、イザベラさんとおばあさんはそんな風に想われて…
王子は、本当に優しくて良い人だよね。
イザベラさんやおばあさんもね。