Forbidden Love~どうか私に鏡を下さい。

数日後、おばあさんにチャールズのことを訊いてみた。
王子を殺そうとしたチャールズを許すことはもちろん出来ないけれど、戴冠式というおめでたいことがあったから、チャールズは極刑は免れて、国外追放になるはずだった。
だけど、チャールズの屋敷はすでにもぬけの殻で、どこにいるのかわからないということだった。



「ジョシュア王子が生きてたということを知って、すぐに逃げたんじゃろう。」

「本当に悪いやつだよ。
みつけたら、ヒキガエルにでも変えてやる!」

「あんたもずいぶんと古いことを言うんじゃな。」

おばあさんは、肩を揺らしていた。



「だって、お母さん!
そいつは、ジョシュア王子を殺そうとしたんだよ。」

「あぁ、最低じゃ!
でも、それを言うなら、王様だって似たようなもんじゃ。
梓を殺そうとしたんじゃからな。」

「でも、それは……」



イザベラさんは口籠もった。
それは、私も同じだ。
王様のことはあまり悪く思いたくない。
出来ることなら忘れてしまいたいよ。
おばあさんに、記憶を封印してもらいたいくらいだよ。



でも、そんなことは出来ない。
私は全てをしっかりと記憶して、元の世界に戻るんだから。