Forbidden Love~どうか私に鏡を下さい。

それから数日後、町にはジョシュア王子が生きていたこと、近々、戴冠式を行うことが伝えられた。
心配していた王様は、側近達の温情により、廃位されることはなかった。
もちろん、お城から追放されることもない。
そんなことなら、素直に王子の復位を認めれば良かったのに、と思うけど、やっぱり王様があれだけ捨て身の行動をしたからこそ、みんなの心も動いたんだろうね。



国民は、ジョシュア王子が生きていたことをたいそう喜んだし、復位することに至った王様の行動を賞賛した。



お城は、戴冠式に向かって大わらわだった。
衣装を作ったり、儀式の手順を覚えたり…
ジョシュア王子はやることがいっぱいあるから、最近はずっとお城に詰めている。



「王子、今日も忙しいんだろうね。」

「だろうね。でも、私達は暇だね。」

王子がいなくなっても、メイドさんも料理人もいて、なんでもしてくれるから、本当に毎日暇で仕方なかった。
家事に追われてヘトヘトだったあの頃が、なんだか妙に懐かしい。



王子の件は一応解決したし、家に帰っても良いんだけれど、戴冠式まではいてほしいと言われてるから。
確かに、戴冠式は見てみたい。
イザベラさんは特にそう思ってるはずだ。
だけど、転移の魔法も使えるんだから、戴冠式までは帰ってても良さそうなんだけど、王子はこっちにいてくれと言う。
もしかして、心細いのかな?