Forbidden Love~どうか私に鏡を下さい。

「王様は、王子の復位を諦めない感じだね。」

おばあさんは、お酒を飲みながら、静かに呟いた。



「でも、サーマリーの様子じゃ、それはかなり難しそうだけどね。」

「無理だと思います。
そりゃあ、国の行く末は気になりますが、残念ながら、私には王位を継ぐ資格はありません。」

魔法で指を付けることは簡単だろうけど、それじゃあダメなんだよね。
こんな時なんだし、王子がなくしたのは指先のほんの一部なんだし、そのくらい大目に見て良いんじゃないかなぁって思うけど、そうはいかないのかな?



「とりあえず、王子が生きてたことを知って、王様の気力はだいぶ回復しただろうね。」

「お母さんの滋養薬も飲み始めたんだから、きっと良くなられるさ。」

「あ、あの…」

「なんだい?」

「生贄の私が助かったから、王様のお体が心配で…」

「確かに、おまえさんが助かったからには急にすっきりとは元気にはなられないかもしれないが、亡くなられるようなことはもうないじゃろう。
これから少しずつ、良くなられるさ。
なんせ、わしが特別な滋養薬を作ったんじゃからな。」

「そうですか…」

ほっとした。
まぁ、恨みがすべて消えたわけではないけれど、悪い人じゃなさそうだし、王子にとっては大切な人だから、何かあったら大変だからね。