Forbidden Love~どうか私に鏡を下さい。

それから、イザベラさんやおばあさんも混じって、王子の身に降りかかった運命を話して聞かせた。



王様は、話を聞きながら時に涙を流し、時には怒りに顔を赤くされていた。



「チャールズの奴…許してはおけぬ!
そんな酷いことをしておきながら、今までよくもぬけぬけと…」

王様の拳がわなわなと震えていた。
そりゃそうだ。
チャールズのせいで、王子は死にかけたんだから。
本来なら、貴族の館で幸せに暮らすはずだったのに、魔の森に捨てられたんだから。
まぁ、イザベラさんが助けてくれて、ちゃんと手をかけて育ててはくれたからまだ良かったけど、みつけてもらえなければ確実に死んでたんだからね。



「イザベラとやら、ジョシュアがたいそう世話になった。
感謝する。」

「いえ、当然のことをしたまでです。」

「この子は、実の親である私にすら、王子のことを隠していたのです。」

「万一ということを考えたのです。
王子がまた狙われては大変だ、と。」

「母さんは、本当に私を大切に育ててくれました。
様々な習い事もさせてくれました。」

王様は深く頷いた。



「本当にありがとう。
ジョシュアを立派に育ててくれて…
おかげで、この国の未来も安泰だ。
すぐに、このことを国民に伝え…」

「陛下。残念ですが、それは不可能でございます。」

サーマリーさんがおずおずと声を発した。