Forbidden Love~どうか私に鏡を下さい。

「そ、そんな馬鹿な…そんなこと有り得ぬ…」

王様は明らかに動揺し取り乱していた。



「陛下、その者がどうかなさいましたか?」

サーマリーさんが慌てた様子で王様に近寄る。



「陛下、どうぞお人払いを。
詳しい事情をお話します。」

王様は、おばあさんの申し出を聞き入れ、部屋には私達とサーマリーさんだけとなった。



「陛下、ご無沙汰してしまいました。
ジョシュアにございます。」

「ジョ、ジョシュアだと…!」

王様は、王子をじっとみつめられ、そのうちに瞳には涙がいっぱいに溢れていた。



「私は夢を見ているのか…それとも死んでしまったのだろうか…」

「いいえ、これは夢ではありません。
陛下が亡くなられたわけでもありません。
すべては現実のことです。」

「おぉ、ジョシュア!」

王様は、王子を抱き寄せ、熱い涙を流されていた。
きっと、本能のようなもので気付いたんだろう。
これが本当にジョシュア王子だということに。
王子も泣いていた。
二人の様子を見ていた私達も思わずつられて泣いてしまった。
そりゃあ感動もするよね。
約20年ぶりの再会だもの。
しかも、すでに死んだと思ってた子が生きてたんだから。



サーマリーさんだけが、わけがわからないようで、怪訝な顔をしてその場に立ち尽くしていた。