Forbidden Love~どうか私に鏡を下さい。

それから、私達はお城へ向かった。
本当ならだいぶかかるみたいだけど、おばあさんとイザベラさんの転移魔法であっという間に王都に着いた。
私はお城にしばらくいたけれど、お城から一歩も出てないから、王都は初めてだ。
人や建物が多くて賑やかで、いかにも都会って感じだ。



「では、行って来る。」

おばあさんは、ひとりでお城に向かった。
サーマリーさんに話をするためだ。
どうかうまくいきますようにと祈りながら、私達は宿屋でおばあさんの帰りを待った。



「サーマリーさん、おばあさんの申し出を聞いてくれるでしょうか。」

王子はやはり心配そうだ。



「あぁ、絶対、大丈夫だよ。」

そう言うイザベラさんも、落ち着かない素振りだ。



ここまで来たら、なんとかうまくいってほしいけど、サーマリーさんとおばあさんは、元々あまり仲が良くなかったらしいから、心配だよ。
とにかく今は、おばあさんを信じるしかない。



(どうか、うまくいきますように…!)



私は心の中で神様に祈った。
普段から信心深くない私が祈っても、神様は聞いて下さらないかもしれないけれど。