「ねぇ、ここって…」


私と音は目的地についた



今日は買い物をするんだよね?

私は音を見る



「雛には今から髪を切ってもらいます」



音が私に微笑む



「ん?なんで?」



買い物は…?


「やっぱりまずはみんなが気になっている前髪を切ってからの方がいいかな〜って思ってね」


音が私の手を掴む


だとしてもそこまでしなくても…家で切るじゃダメなのかな


「美容院にくるほどでは…」


「さぁ行くよ!」



私の言葉を聞く前に私の手をひき美容院に入っていく



「いらっしゃいませ」



男の店員さんが私たちに笑顔を向ける


「すみません、予約してる内田なんですけど」



音が店員さんに声をかける



「はい、内田様ですね
 こちらにどうぞ」