だってじっと私たちにことを見るんだもん!!




「あ、あぁごめん、痛かったね」




そう言って申し訳なさそうに手を離した


それを見て陸くんも私から手を離した


掴まれてた手にはまだ2人の温もりが残っていた





「さぁ行こっか」



陸くんが私たちに声をかけなぜか3人で向かった










「なぁ、あれって…」

「そのままじゃない、これは面白くなってきたじゃない」




花梨が企みのような笑みを浮かべる



「面白いのか?春のやつ陸が相手だと敵わないんじゃないのか?」


辛そうに花梨を見る衣生くん



「それはこれからの春の行動次第よ
 1個くらい春にだって陸くんに勝てるところがあるでしょ」

「俺だったら陸が相手だって知ったら諦めてるわ…」



自分の頭を抱える衣生くん



「いい?私たちは春のサポートするのよ」


花梨は落ち込んでる衣生くんに声をかける



「いいけど…」


こうして2人は密かに春くんのサポートをすることを決めていた








雛は花梨と衣生くんがこんな話をしているなんて知らなかった