「ねぇ陸くん、どこに行くの?」



陸くんが私の手を引き私の歩幅に合わせるようにして歩いている



「とりあえずご飯食べよ」



陸くんが私の方を見て聞いてくる





さっきまで怒ってたような感じがしてたけど今は全然そんなことない



2人でいる時の優しい陸くんに戻っていた





そっか、そういえばお昼だっけ



「お腹空いたかも…」



意識し始めるとお腹が鳴りそうかも



「じゃあ、ご飯にしよ
 できれば仕切られてるところがいいんだけど…
 こういうところにそんなところなんだよなぁ」



陸くんはどうやら個室をご希望らしい


まぁショッピングモールだからね



「なかなかないかもね」


「だよな…
 さっきから周りの視線が気になるんだよ」



陸くんがため息をつく


それは私もさっきから感じていた