私もそろそろ教室出ようかな
ここにいても人が多くて疲れちゃいそう…とりあえずあの教室に行って時間潰そう
私は席から立ち上がり、あの教室に向かう
あの教室とはTURRYのメンバーのために学校側が用意した誰も使っていない教室
私でさえも知らなかった、だから誰もくることはない
ガラッ
私は扉を開ける
窓側に人がいるのが分かった
「陸くん?」
私は声をかける
「あれ?雛?どうした?」
陸くんが私の声を聞いて顔を上げ、不思議そうな顔をしていた
「音を待つ間、ここで待ってようと思って…入って大丈夫?」
私は一応陸くんに聞いてみる
「いいに決まってんだろ、おいで」
陸くんが腕を広げて優しい笑みを浮かべる
私は扉を閉め、カバンとカメラを机の上に置き、床に座っている陸くんのところまで歩いていく
「陸くんはどうしてここにいるの?帰ったと思ってた」
私は陸くんの足の間に座り聞いてみた
だって家に帰るって言ってたからここにいるとは思わなかったよ

