真っ白な世界。

もしや彼女は

“色”を知らないのだろうか。

「私の着ている着物の色は

青です。

あなたの巻いている帯は黄色。」

首を傾げる彼女。

そうか、まゆきさんは

赤子も同然なのだ。

色を知らない。

言葉を知らない。

まゆきさんは

まだ何も知らないのだ。

「まゆきさんはお話は嫌いですか?」