真っ白な世界。

文句を言ってはいけない。

辛いのは周りの人達だ。

「嫌だなぁ···沖田さん達と

離れるなんて」

ぽつりとまゆきさんが

呟いて私は顔を覗き込んだ。

瞳からは大粒の涙がほろりと

落ちている。

まゆきさんは手を見つめていた。

あぁ、そうか。

私もみんなと同じように

お別れをしなくちゃならないのか。

消えかけているまゆきさんの手。

〝別れ〟が目の前にやってきてしまった。

「大丈夫です

なるべく早く迎えに行きますから」

声が震えないようにすることに必死だった。