真っ白な世界。

そして、悪戯な月は

隙間から光を灯した。

「血····?どうし、」

その言葉を止めるかのように

私は抱きしめた。

これ以上ないほど力強く。

「貴女を残して逝ってしまう

すみません···すみません·····」

「沖田さん····病気なんですか?」

「·····はい」

「一つだけ、···沖田さんを

助けられる方法があります」

背中には力を込められた

手が添えられた。

何か···覚悟を決めたような

そんな気がしてしまった。