真っ白な世界。

「まゆきさん、やめなさい」

「でも助けなきゃ···

平助が、し·····「だめです」

どんなに苦しくても

この力だけは使わせてはいけない。

まゆきさんの腕を握る手に

力が籠ってしまう。

ここにいる全員、

平助を助けたかった。

それでも、そのために

身代わりなど

平助は望んでいない。

何より誰もまゆきさんが

苦しむ姿なんて見たくないのだ。

「平助····」

「まゆ、きわりぃな····

助けてもらうことだけは

できね、ぇ」