真っ白な世界。

桜よりも少し濃ゆい色で

小さな蕾でも存在感がある。

あの日、

沖田さんに教えてもらった〝世界〟

すごく綺麗で、賑やかで、

鮮やかな、とても苦しい世界。

白い部屋にいた時には

感じなかった甘さと苦味。

この感情はなんなんだろう。

言葉で表せれないほどの

色んな感情が私の頭を支配する。

「どうしました?」

暖かいものが私の頬を伝う。

涙を流していた。

「大丈夫ですか?」

心配してくれる沖田さんに言った。