随分と人らしい表情が増えた。
「まゆきさんがいてくれたら
すぐに元気になりますから」
「⋯力は使っちゃいけないのにですか?」
「えぇ、人は隣にいるだけで
誰かを助けたりできるものなのです」
こんなことを誰かに教える日が来るなんて、
自分がそう感じる日が来るなんて
驚きでしかない。
触れたい。まゆきさんに。
たとえ、未来に戻ってしまうとしても。
「まゆきさん顔をよく見せてくれますか?」
「こう⋯ですか?」
ゆっくりと頬に手を伸ばし、
さらに顔を近づけた。
唇が重なり合うと
まゆきさんは動かなかった。



