真っ白な世界。


手を差し伸べると彼女は

身体を震わせた。

その瞬間、私は手を引っ込めてしまった。


悲しかったのだ。

怖がられることが。

今まで何人も斬ってきた。

私は考えることが苦手で

壬生狼と言って京の人たちに

恐れられても、嫌われても

これが仕事と見ぬふりをして

過ごしていた。

近藤さん達といる為だと。

たった一つの居場所なくしたくなかった。