真っ白な世界。

だが今はまゆきさんの物は

ひとつしかない。

あの時身につけていた

外国の服だけ。

「大丈夫でしたか?」

「はい·····。」

震えているまゆきさん。

私がもっと早く

駆けつけていれば

怖い思いをさせずに

済んだかもしれない。

“守る”とはそういうことも

含まれているはずなのに。