それ行け、ぽっくん!!

12月下旬。

いよいよ、ねーさんがバイトにやって来た!!

ボクは嬉しくて仕方ない。

にーさんは今日、夜勤なんでボクが教える。

ねーさんからは優しい香りがして、たまらんー!!

ボクが惚れそうだよ!!



しばらくして、にーさんが帰ってきて、ねーさんと会った。

ボク、ドキドキが止まんない!!



そのうち、休憩時間になって。

ボク達は休憩に、屋上へ行った。



「一緒に行く?」

にーさんはねーさんを誘った。

上着を2枚持ってにーさんは班を出る。

「ボクもー!!」

ボクも自分の上着を羽織った。



「付き合わせてごめん」

にーさんはそう言って自分の防寒着を私に着せた。

「あ、でもこれじゃあ、三木くんが…」

ねーさんは戸惑いを見せて、手でいいよ!ってジェスチャーするけど

「俺は慣れてるからこれで十分だよ」

笑ってにーさんは薄手の上着を羽織った。